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岸さんのエッセイ Top >  生け花 作品集

第三十八話 作品 (2008年8月)

第三十八話

第三十八話 写真2 第三十八話 写真3

【花器】
ガラスのコップ・ビー玉・オアシス

【花材】
スチールグラス・ミスカンサス・クロトン・木イチゴ・白薔薇


【生け方の解説】
今回のお花は薔薇一輪だけで、あとはグリーンの葉などの花材で涼しい感じに生けましょう。ガラスコップにオアシスを入れ、まわりにビー玉を詰めて下さい。涼しげに見えますし、オアシスも固定できます。

まず線のようなスチールグラスを2つのコップを橋渡しするように生けていきます。ミスカンサスの葉は柔らかいのでスチールグラスに乗せるようにすると格好がつきます。

口もとを引き締めるように木イチゴの葉を入れアクセントとしてクロトンの葉を足します。仕上げは白薔薇一輪をラインの動きに合わせ、リズムを崩さぬように生けて下さい。ふたつのコップを前後に動かしながら、作品の一番いい表情を見つけて飾りましょう。

第三十七話 作品 (2008年7月)

第三十七話

第三十七話 写真2 第三十七話 写真3

【花器】
ガラス花器

【花材】
フトイ・ひまわり(八重咲き) ドラセナ


【生け方の解説】
今回は夏らしい生け花を、シンプルなデザインで生けてみました。フトイを花器にあわせて縦に器いっぱいに入れます。

長さを切り揃えますが、フトイは軽いので水を入れると浮いてくる所があります。あまり神経質にならず、凸凹が出るのもまた面白いです。

フトイをびっしり詰める事により花留めになりますので、それを利用して今回はひまわりをバランス良く配置しました。茎が並ぶところにアクセントとして、ドラセナの葉を足して出来上がりです。

第三十六話 作品 (2008年6月)

第三十六話

第三十六話 写真2 第三十六話 写真3 ③ 第三十六話 写真4

【花器】
四角ガラス平皿

【花材】
バラ(ピンク)・・・スイートアバランチェ
バラ(オレンジ)・・・ファンデーション
バラ(黄色の小輪)・・・サニーイルゼ
ドウダンツツジ


【生け方の解説】
今回の作品は暑い日でも花持ちのよい生け方のテーブル花です。

1 まずオアシスの角を丸くカットしてセットします。オアシスの大きさは出来上がるアレンジのひとまわり小さいくらいを目安とします。
2 薔薇を短くセットしたオアシスに花が乗るように挿します。茎がほとんど隠れるくらいの低さです。こうする事で、水持をよくして、茎から花が萎れるのを防げます。
3 後は隙間を緑で埋めていきます。全体のフォルムを見ながら、丁寧に形を整えましょう。注意する点は上ばかりでなく、花器との接点です。オアシスが見えてないか確かめて出来上がりです。

第三十五話 作品 (2008年5月)

第三十五話

第三十五話 写真2 第三十五話 写真3

【花器】
変形ガラス水盤

【花材】
ギガンジューム・擬宝珠(ぎぼうし)の葉・カラー


【生け方の解説】
今回はギガンジュームが主役です。すべての花を見せることを考えるより、リズム感よく配置しましょう。また茎も太く存在感がありますので、気をつけて下さい。

花と茎、両方のバランスがうまくいくと花がいい位置に生けることができます。

ぎぼうしの葉は葉脈が美しいので平面で使いますが、前後にもあしらい、奥行感を出します。最後にカラーです。

カラーは白色に注目して、緑の中にハイライトを入れるように生けてみます。

第三十四話 作品 (2008年4月)

第三十四話

第三十四話 写真2 第三十四話 写真3

【花器】
ガラス花器コンポート

【花材】
カーネーション(赤・白・グリーン)、ブプレウルム、丹頂アリウム


【生け方の解説】
前回チューリップの自然な茎の姿を生けましたが、今回は同じ手法でよりモダンになるようデザインをつめてみました。
今回は「花も花器の一部になっているようなデザイン」で生けてみました。

カーネーション3色をマッス(かたまり)で丸く生けます。花器も透明のガラスにして、カーネーションの色を際立たせるといいでしょう。またよりデザイン性を増すためにもグリーン(葉)は使いません。そしてメインとなる丹頂アリアムを丸いガラスのベースに生けてゆくわけです。

今回のような場合にはベースとなる花には花びらの形がはっきりしない主張しないものを選び、色の取り合わせを重視します。花器の柄というイメージでしょうか。またメインの花は茎の長いもので、ベースの部分からメインの花まで間が空くとより印象的になります。

第三十三話 作品 (2008年3月)

第三十三話

第三十三話 写真2 第三十三話 写真3

【花器】
アンティーク鉄器

【花材】
百合咲きチューリップ(黄色・ピンク・白)・カーネーション・小手毬(こでまり)


【生け方の解説】
百合咲きのチューリップの茎の自然な曲がりを使いデザインしてみました。

茎の面白さを強調するため、葉は全部取り除きました。花器の口元に生けたカーネーションも、あえてひとつひとつの花として見せずマッスにして造形的な表現としました。

全てが作為的な花になるのを緩和させるため、自然な姿の小手毬(こでまり)を一枝そえてあります。茎の面白さ、横から見た姿でよくわかるのではないでしょうか。

第三十二話 作品 (2008年2月)

第三十二話

第三十二話 写真2 第三十二話 写真3

【花器】
白い角皿

【花材】
ラッパ水仙・スイトピー


【違った見方の3つのデザイン】
今回は同じ花材を、違った見方をしながら3つデザインしてみました。

まずは最初の作品。
これは水仙の茎の伸びゆくフォルムにスポットをあて、自然の姿から少し手を加え、
葉も小さくデザインしました。

2番目の作品。
実はこれが一番最初に花の自然な姿をいかして生けてみたものです。
水仙の葉を出生そのままにしてあります。

最後のシンプルな作品は、
生けてある花とまわりの空間の演出も含め作品にしてみました。
一番インテリア的な生け花だと思います。

第三十一話 作品 (2008年1月)

第三十一話



【花器】
鉄のキャンドルスタンド

【花材】
白椿・サンキライの実・金色に塗られた葉(造花)


【新春の生け花】

毎年迎春の生け花をするとき「今年は何か斬新なアイデアを創り出そう」と意気込むのですが、ぐるぐるといろんな考えが頭の中をめぐり結局落ち着くところは「やはり正月には【松・竹・梅】を生けなくては」と、古風な考えにたどり着きます。

しかし限られた花材のいろいろな表現方法は面白いものです。今回は青竹を横にして花器とし、松や千両を入れまぜずに種ごとに分けて生けてみました。そのほうがすっきり見え力強さもあり、新年の凛とした気持ちも表現できるのではないかなと思います。

第三十話 作品 (2007年12月)

第三十話

第三十話 拡大写真


【花器】
鉄のキャンドルスタンド

【花材】
白椿・サンキライの実・金色に塗られた葉(造花)


【クリスマスを和風に生ける】

キャンドルスタンドの上に、小さいオアシスをセットして生けました。
椿の花の白が際立つよう、緑の葉を花の間にうまくそえるよう使っていきます。
白と緑で落ち着きを持たせ、サンキライの赤い実とゴールドの葉で少しだけ動きを出してあげます。椿の花の潔い白が、クリスマスの聖夜を思わすようなイメージで仕上げています。

第二十九話 作品 (2007年11月)

第二十九話

第二十九話 拡大写真


【花器】
ヨーロッパ調コンポート

【花材】
ダリア・シキミア・ユーカリ(ポポラス)・秋色紫陽花


【洋花のフラワーアレンジで秋の表現】

背の高い花器にオアシスを使い、ヨーロピアン調にアレンジしてみました。

このような背の高い花器には背の高い大きな花を生けたくなりますが、今回は少し工夫して、花器とうまくバランスをとりながら口元にボリュームを持たせて生けてみました。

夏の生け花とは違いあえて花の動きを抑えて、色と形を強調した「かたまり感」を出すのがコツです。

器と馴染むよう下への流れをユーカリでつけていますが、これも同じような調子で生けるほうが全体として落ち着きのある作品に仕上がります。

第二十八話 作品 (2007年10月)

第二十八話

第二十八話 枝をさばく前 第二十八話 枝をさばきすっきりさせ、口元にグリーンを入れたもの 第二十八話 口元のアップ。秋明菊にピントを合わせて見た場合


【花器】
焼き物壺

【花材】
梅もどき・秋明菊・木いちご


【小さな口の花器に生ける】

今回使用した焼き物の器は、特にこの季節には風情があります。形も落ち着いて静かな感じなので秋にはよく合うと思います。

ただ生け口が小さいので、生けるときには少しコツがいります。花器のボリュームともバランスを取りたいので、枝物の梅もどきの少しあばれた枝振りを使ってちょっとしたテクニックをお教えしたいと思います。

まず、梅もどきの枝が立つように自然と投げ入れてみます。枝の重いところがくるりと下へ回り、木が止まりたいところでそのうち留まります。

それに逆らわずに枝振りをさばくと、また木のバランスが変わりくるりくるりと回ってしまいますが、あくまでも木にまかせ止まったところから始めるほうが、ゆるりと自然な形に入り面白いです。

このような生け口の小さな花器だと花や木が立ち姿になりやすいのですが、あえて枝の流れを見せるように生けてあげると、花器のどっしりとした感じもより強調され良いです。

次は花(今回は秋明菊)を入れる前に、少し葉物(今回は木いちごの葉)で口元の隙間をうめます。

最後に花を入れて仕上げるわけですから口元を葉でいっぱいにはせず、あらかじめ花のための隙間が出来るように、口元を少ししめる感じで入れるようにします。

秋明菊はその隙間に丁寧にさしこんでいくと自然な形で花が留まります。最後に枝と花が絡まっていないか、また、茎と茎の交差がうるさくないかに注意を払い、小さな口から大きく広がりをみせるように全体を整えて完成です。

第二十七話 作品 (2007年9月)

第二十七話

第二十七話 アップ


【花器】
焼き物つぼ

【花材】
とうごま・ほととぎす・糸菊・ネリネ・穂先しもつけ・くじゃく草・りんどう


【秋の投げ入れ花】

趣のある焼き物の壷を、先日行われた京都・五条坂の陶器市で買いました。

自然の焼きはだが美しい器でしたので、今回はあまり技巧的な生け花にならないように生けてみました。花の取り合わせは秋の草花を多種、豊穣の秋という感じです。

秋草の取り合わせは日本の原風景を思わすような、草花の自然な姿を表現できればいいですね。どれが主役と言うことなく、まずは大きな花から一種類ずつ、丁寧に「花の顔」を見ながら器に入れていきます。

花の向きなど決して無理はせず、器のふちにもたれさすように止めていきます。力を抜いて生けていくほうが秋らしく、そのほうが自然な柔らかい雰囲気の、少し力の抜けた花になり面白いです。

出来上がりの姿を自分で決めるより、花が器に入っていきやすい場所に生けることを心がけると、趣のある面白い作品になります。

どの花も葉が多いので、ほんの少しだけ間引いてあげると、花どうしがありありと見えてきます。

第二十六話 作品 (2007年8月)

第二十六話 正面

第二十六話 オアシス&器 第二十六話 ガラス石 第二十六話 オアシスとガラス石


【花器】
ガラス変形水盤

【花材】
・アンスリューム ・アワ ・オクラレルカ


【 夏の生け花 】(オアシスを使って)

この季節はどうしても花の持ちが悪いので、花材選びも無理はせず、当季に元気な花を選びました。器は水や光を連想するような透明ガラスの花器を使います。夏場に透明なガラスの水盤は涼しげでいいのですが、このとき剣山を使って生けると、どうしても直立した花形になりがちです。

前回に引き続き今回も、器にオアシスを使って、斜めに花が生けられるよう工夫してみました。

ガラスの器にそのままオアシスを入れたのでは、緑の濃い色が目立ち清涼感がなくなります。そこでオアシスをセットするときに、アルミホイルで下の部分をまいておきます。アルミホイルの銀色なら、透明のガラスの花器でも目立ちにくくなります。

さらにその周りにガラスの石などを入れると、氷のようにも見えてより涼感が増し、夏の花のしつらえになりますね。

赤いアンスリュームの花は暑さにも強く、色も情熱的で夏の盛りを感じさせます。

アワは葉を綺麗に取りすっきりとさせ、先のふわっとした穂の部分を目立たせます。そこへシャープなラインのオクラレルカを影のようにそえると、作品に変化や厚みが出てきます。大きく見せようとせず、まさに風が通る感じに、ひとつの流れをつかみながら生けていくといいと思います。

そうそう、アンスリュームは印象的な花ばかりに気を取られずに、すっと細く伸びる緑の茎のラインも綺麗ですので、流れを壊さないようにそえるとより良いでしょう。

第二十五話 作品 (2007年7月)

第二十五話 正面

第二十五話 横 第二十五話 アップ 第二十五話 器にオアシスをセットしたもの


【花器】
厚手筒型ガラス花器

【花材】
・オレンジのバラ2種 (イングリッシュローズ、ニューミラクル)
・ヘレコニア  ・レザーファン ・レモンリーフ
・ニューサイラン ・ゴットセフィアナ ・ナルコユリ

二作目には足元にみずきの枝を使っています。


【イベントや講演会の装花】

今月は、舞台の上や演台テーブルの花を生けてみました。季節柄もありますが、色合いや花の大きさに注意して花材を選びます。あまり派手になりすぎると、演者よりも目立ち過ぎたり、見ている人が疲れてしまうので、優しい色合いがいいかと思います。

今回の花材は、見た目にも馴染みやすくなるように、葉の緑色を花の色と色の間に配置するように気をつけました。そうすれば花の顔1輪1輪が、はっきり美しく見えます。また花器も細めのものを選ぶと圧迫感が無くすっきり仕上がるでしょう。このような器では、花器よりも下方へ花や葉を生けるのは難しいのですが、オアシスを使うことで上下へと立体的に生けることが出来ます。

生け方のコツですが、始めにグリーンの葉で大体のアウトラインを作ります。このときオアシスを全部グリーンでおおっては、後々花を生けにくくなるので気をつけましょう。花を生ける場所を残すためにも、大きなラインで葉を生けます。次にバラを正面から良く見える位置に、葉と葉の間に丁寧に生けていきます。花同士の間隔が大切です。また立体感を留意して、へこんでいるもの、飛び出てくるものなどと変化をつけると面白いでしょう。

仕上げの葉は、アウトラインの葉にそわしながら、オアシスが見えなくなるように立体的に生けます。最後にヘレコニアをアクセントとして全体的に飛ばし(まさしくこの感覚で!) 動きを出して、花を生き生きと見せましょう。
以上ですが、オアシスが花器より上に出ていますので、器に水はたっぷりと入れ、霧吹きを忘れないで下さい。

第二十四話 作品 (2007年6月)

第二十四話 1

第二十四話 2


【花器】
陶器すり鉢型コンポート

【花材】
縞がま・笹ゆり・デルフィニューム(パールブルー)
アンスリューム・ぎぼうしの葉

二作目には足元にみずきの枝を使っています。


【大広間やホールの生け花(夏のおもむきで)】

ホールのような広い場所にはよく観葉植物などの鉢を配置しますが、やはり一箇所ぐらいはお花を生けておきたいものです。

今回はこれからの季節に向け、涼しげな風を感じるような生け花にしました。

夏場のお花は色とりどりにすると暑苦しく見えるので、外の景色に合わせ、かつ清涼感のある感じに仕上げるといいですね。

花数の多いものとシンプルなもの、2作生けてみました。

どちらも大切なのは「伸び行く姿」と「軽やかさ」。あえて大きな花を使わず、質感として花の生き生きとした姿を表現しています。

まず縞がまを水の中から立ち上るように、そして上の葉の間を風が通り抜けるような気持ちで少し広げて生けます。次に笹ゆりをポイントとして印象的に見える場所に挿します。上が重く見えないように足元をぎぼうしの葉でボリュームを出し、最後にデルフィニュームの水色を飛ばし形を整えます。

涼感を持たせるためになるべく器と水を見せるようにすると美しいです。

花が器にもたれかかることの無いように、花と花が自立するように。葉どうしが重なりあったりすると少し暑苦しく感じます。

繊細なようですが、ちょっとしたことで出来上がったものは気持ちの良い作品に仕上がります。

第二十三話 作品 (2007年5月)

第二十三話


【花器】
厚みのある四方形ガラス器

【花材】
紫陽花・梅花空木(ばいかうつぎ)・縞ふとい・胡蝶蘭


今回は化粧室やレストルームのお花です。

あながち他のお部屋に飾ったお花の残りを一輪、とか生けてしまいがちなのですが、お客様をお迎えする時などは一番気を使ってお花を生けておきたい場所です。季節も初夏の兆しのある頃、四角形の透明なガラスの器を使い、爽やかさを出しました。

花材はよく庭木にもある季節感たっぷりな紫陽花と梅花空木(ばいかうつぎ)を、一輪ずつ丁寧に器のふちにもたせかけるように生けていきます。無理して高さを出すより、洗面台の鏡の前に置いた時邪魔にならないように、かつ存在感もあるように。低く生けボリュームがあるほうが良いでしょう。

紫陽花からピンと伸びる縞ふといが、平面的になりがちなところにアクセントとしてきいてきます。器の後方があいているところに小さめの胡蝶蘭が生けてあります。

目立たないところではありますが、だからこそ贅沢に使う、控えめですが奥ゆかしいお客様への気配りが現せていたらいいですね。

第二十二話 作品 (2007年4月)

第二十二話 1

第二十二話 2


【花器】
水流模様すりガラス花器

【花材】
菖蒲、オクラレルカの葉、鉄線、都忘れ、なるこゆり、アスチルベ


さて今回の生け花ですが、洋花が続きましたので和風で水盤に生けてみました。お座敷の床の間だけでなく、和のモダンなリビングにも合うと思います。

今月は剣山を使ってみました。

お流儀の生け花のように堅苦しく考えるよりは、いつも通り花の持つ個性に習い生けてみます。菖蒲は競い合って咲く姿が美しいので背丈も同じぐらいに、空に伸びるように生けます。

その他の花は少し低めに生けましょう。そうすると伸び行く姿を力強く表現することが出来ます。菖蒲以外の花は一輪ずつ用いていますが、このときにどの花にも気配りを忘れずに、丁寧にそれぞれの美しさを見いだしてください。

ここまでは自然的な表現として生けてみた場合です。

今回は同じ花材を使い、少し個性的な生け花をしてみました。全て一本ずつ、器の中にバランスよく生けてあります。

この場合横に広げて全ての花の顔を見せ主張させるよりも、一輪主役を決めて、その花を中心に前後に生けてみました。そうすることによって奥行き感のある生け花になり、花の種類が多くても上品に仕上げられます。

どちらの作品にしても、創作的になりすぎると花に無理をさせてしまいます。

剣山に留めていくと自由な方向に花を向けることが可能ですが、いつも通り花の思うがままも理解してあげたいものです。

第二十一話 作品 (2007年3月)

第二十一話


【花器】
アネモネ、小手鞠、ブプレリウム

【花材】
乳白色ガラス花瓶


ゆったりとおおらかな気持ちで生けました。

花の持つ自然な姿をなるべく生かして、
軽やかな雰囲気に仕上げてみました。

第二十話 作品 (2007年2月)

第二十話


【花器】
四角形革ペン立て

【花材】
チューリップ(黄)・百合咲きチューリップ(赤)・スイトピー(三色)・レモンリーフ


春の訪れを待ちわびて、
季節を先取りしたような明るい色合いで生けてみました。

伸び行く姿を想像し、躍動感を持たせました。

第十九話 作品 (2007年1月)

第十九話


【花器】
朱塗り枡

【花材】
ミニ胡蝶蘭・松・ピンポン菊・南天の実


ひと枡ずつお花を生けわけしました。

ひとつひとつをバランスよく完成させれば、
枡を並び替えていろいろな場所に飾ることもでき、
お花の楽しみかたも広がります。

赤柳を間に飛ばし、アクセントをつけました。

第十八話 作品 (2006年12月)

第十八話


【花器・その他飾り】
酒器・クリスマスガラス飾り・ガラスビーズ

【花材】
バラ・レモンリーフ・コットン・シキミア・チューリップアンスリューム


レモンリーフに、ビーズで飾りをつけました。
お花は4種類、どの花達もみな主役級でとても個性的です。

そのそれぞれの個性をけんかすることなく、
ありありと見せるように生けました。

第十七話 作品 (2006年11月)

第十七話

【花器】
清水焼壷

【花材】
万作・ダリア・糸菊


万作の葉とバランスをとるように、大きなダリアを一輪使いました。
その中に、糸菊を静かにそっと生けてみました。
色の濃い葉と顔のはっきりした大きい花。
面のものはその印象が強すぎることがあり、扱いが難しいものです。
燃えるような万作の紅葉に、情熱的な色あいのダリア。
「静」と「動」の競演という感じでしょうか。

第十六話 作品 (2006年10月)

十六話 作品

【今月の花器】
ステンレス花瓶

【今月の花材】
夏はぜ・オンシジューム・けいとう・キイチゴ


モダンな花器に洋風の花材を使ながらも、
日本の秋の風情を感じて頂けるように生けました。

夏はぜの太い幹に付いた小枝の流れを主に。
ランの力強い黄色とけいとうの鮮やかな赤色で、
五穀豊穣をイメージして生けました。

第十五話 作品 (2006年9月)

十五話 作品

【今月の花器】
円形ガラス器

【今月の花材】
すすき・ほととぎす・りんどう・ソリダコ・トルコキキョウ


すすきの穂だけを5本ほどまとめ、風になびくように少し斜めに生け、
口元を花物でしめてみました。
すすきの動きを一方向にすることでボリューム感持たせます。

お花は秋の初めらしく少し華やかに、
かつ大人っぽく見えるように動きを少なめにまとめてみました。

第十四話 作品 (2006年8月)

十四話 作品

【花器】
ガラス花器、剣山を隠す白石

【花材】
アンスリューム・オンシジューム・ミスカンサス


今回アンスリュームは鉢物を切って使いました。

夏場はどんな花でも持ちが悪いものです。
アンスリュームのような夏場に強い花に、
ミスカンサスのような線のものを使い、涼しさを感じるような取り合わせ・・・
そして夏場はやはりガラスの器に水をたっぷり張り、
敢えてお花は少なめに軽やかに生けてみました。

第十三話 作品 (2006年7月)

十三話 作品

【花器】
ワイヤー製籠バック

【花材】
バラ・利休草・サンキライ・ブプレリューム


ゆるい花の対極にある「作りこんだ花」。

涼しさを感じてもらえるよう、わざと籠バックの上半分だけにお花をアレンジ。
下半分の空間ににリボンをつけギフト風に仕上げてみました。

第十二話 作品 (2006年6月)

十二話 作品

花・・・笹百合・山帰来(さんきらい)
花器・・・アンティークガラス一輪挿し


山帰来の丸い葉に実の付いたところが、枝ものですがソフトでかわいらしく、
一枝花器の口元に。

笹百合は、控えめな表情の咲き姿が美しくうつむきかげんに生けてみました。

また百合の花の後ろ姿に艶やかさがあり、あえて後ろ向きに一輪入れて、
作品に奥行き感を持たせました。

第十一話 作品 (2006年5月)

十一話 作品

今月は白い大輪のバラの陰に濃い赤色のバラを生け、
茎の曲がりが面白い丹頂アリウムで少しだけ動きを出してみました

仕上げにピンクの都忘れを一輪

この小さな一輪が主役ですね

第十話 作品 (2006年4月)

十話 作品

桜の造花を楠玉にし、
それを花器にみたて
ミニ胡蝶蘭と小手毬の花を生けました

第九話 作品 (2006年3月)

九話 作品

丸いピンポン菊をスクエアに構成しました。
シャープになるところを桃の花で可愛らしい感じに仕上げました。

今年の私の研究テーマでもある自然に対して自分なかの自然(じねん)の花のひとつです。
自然の花をキューブ型という建築的に生ける試みをしてみました。

新しい試みですが私自身まだまだ勉強しなくてはと思います。

第八話 作品 (2006年2月)

第八話 作品

ガラス花器にチューリップを球根ごと生けたものとスイトピーと
エビデンドラムという蘭を生けたものを合作にしました。

もう花屋さんにはチューリップもたくさん出ていますが、
本当はまだ球根から新芽が出たころだと思います。

球根のまま水栽培のように生けたわけです。早春のイメージですね。

第七話 作品 (2006年1月)

第七話 作品

さて迎春生け花ですが、少し変わった生け花にしました。
花材は 綿・苔・南天の実・松・柳(金色)です。
緑、赤、白、金色と迎春に使う色を上品に生けてみたく、
シンプルに表現しました。

第六話 作品 (2005年12月)

第六話 作品

第五話 作品 (2005年10月)

第五話 作品

第四話 作品 (2005年9月)

第四話 作品

第三話 作品 (2005年8月)

第三話 作品 1

花材:あさがお 桔梗花器 手桶
夏の朝のまだ涼しい時のイメージで生けてみました。

三話 作品 2

第二話 作品 (2005年7月)

第二話の一

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今日の作品は、二作とも夏のイメージで、
ひとつはガラス水盤にカラーと縞フトイを生けました。

アレンジフラワーもカラーと白デンファレとグリーンだけで涼しげにしました。

二作ともテーマは毎日の暮らしに生ける、お部屋にあれば涼しさが感じられる生け花です。

流儀もきまりもなく、皆様にも生けていただけるさりげない花にしました。

第一話 作品 (2005年6月)

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「リフィン・パンフレット vol.2」に掲載の作品です。