7月に入ると京都の町は祇園祭りムードで盛り上がります。
私の事務所は鉾町の近所なので、より一層そう感じるのかも知れないです。鉾町の旧家では、所蔵の屏風を飾り、宵山にはたくさんの人々で賑わいます。もちろん各家とも屏風の前に花を飾り、彩りをそえます。
花を飾るとは、お客様のおもてなしは基より、そこに自然の風景をも思い起こさせ、情緒豊かな演出になるものです。また生ける家主の優しい心使いなどもそこに見てとれ、私もしばし見惚れる事があります。
そこで思う事なのですが、基、花を生ける行為とは実はとても私的なもので、生け手と花の世界は、生けた本人こそが知り得るもののような気がします。もちろん、そこまで難しく考える必要は無く、きれいだなー、なんて可愛い花!なんて思いながら楽しく生ければいいのです。
でも、出来上がった作品を展示するより前に、生け手本人が一番花で癒され、情緒豊かな時を感じられる贅沢な行為が、花を生ける楽しさの第一だと思うこの頃です。皆様も出来上がりの善し悪しはさて置き、花に向かいあい楽しい一時をお持ちになられてはいかがでしょうか?
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