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第二十一話

第二十一話


桃の節句も終わり、花屋さんの店頭には春の花でいっぱいです。
お花の業界も暖冬のせいか、例年より出回るのが早い花も見られます。

園芸品種と呼ばれるものは、実際温室などで育てられるものも多いようです。
旬の季節よりもいつもお花屋さんの花のほうが季節を先取りしているわけなのですが、私としてはやっぱり、その時季に自然に咲く花にこそ四季を感じます。

近年ますます大きく取り上げられてきた環境問題の影響もあるのでしょうか、自然栽培の花を見直ししている地域もあるそうです。オーガニック野菜ならず、オーガニックフラワーですね。


さて今回の花ですが、玄関やオフィスの受付のような広い空間に飾れるように、少し大ぶりに生けてみました。春らしく、明るい色の花と緑の美しさを生かして表現します。花器も色の薄い、軽やかな雰囲気のものを用意するといいでしょう。

まず枝物の小手鞠を入れ、大体のアウトライン(生けあがりの大きさ)を決めます。この時、前ばかり生けずに全体のバランスも考え、後ろになびくものも入れるようにしましょう。小手鞠の持つ自然な面白い枝ぶりを、なるべく生かすようにしてあげたらいいですね。

続いてグリーンのブプレリウムを、少し動きをつけながら生けていきます。最後にアネモネの花ですが、ここでも花の顔が前ばかり向くよりは、自然ななりにまかせて生けるほうが面白いです。

ちょっと変わったコツですが・・・全部花を生け終わったら、花瓶を回しながら一番美しいと思うところを正面にしてみましょう。そうすると作為的でない「おおらか」な花の姿を見ることが出来ます。

いつも思うことですが、花に無理をさせるよりは花が向きたい方向にゆったりと生けていくと、自然と美しく仕上がるものです。大切なのはゆったりとした気持ちだと思います。私のこうしたい・ああしたい・うまく見せたいという気持ちでは、花も窮屈になってしまいますものね。

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