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第二十話

第二十話


例年節分の頃の京都は寒さが一番厳しく、まさに「京の底冷え」の時期です。 しかし今年は暖かい日が続き、春の訪れも早い気がします。

今年は生け花の作品について、毎回お話していきたいと思います。 花を生けるという技術的なことはもとより、ひとつの作品に向かう姿勢や思いなども私 なりに解説していけたらと思います。

皆様にも、花を生けるときの参考になれば良いのですが。

さて今回は、オフィスや自宅の応接のテーブル上に置く花を生けてみました。 まず花器選びですが、テーブルの高さにあわせ、目線の位置を決めることが大切です。 テーブルに置く花は普通上から見ることが多いので、背が高いよりは上から見下ろしたときに美しくみえるよう低めの花器を選びました。私が今回使用したのは、四角形のペン立てです。中にペットボトルの底を切り取り水入れにしました。

花は思いきって短くし、四角の器の中に納まるようにすると、テーブル上でも安定感があります。花材は春の訪れを待ちわびる気持ちから、明るい色を多く取り揃えました。

ここで難しいのは、色と色がケンカをしないように気をつけることです。色を混ぜ合わせるよりは、色ごとにグループ分けするとすっきり見えますね。

こういう時に緑の葉はとても役に立ちます。 緑があると花々の鮮やかな色が、一層際立って見えます。また色とりどりで派手になりがちな時は、落ち着いた雰囲気を作り出してくれます。

春の暖かい活動的な感じを伝えたいので、元気良く花に方向性(春の日差しに向かう植物の躍動感)を持たせると、訪れたお客様にもインパクトを与えると思います。

いつも花を生けていて思うのですが、技術で花を美しく見せようとするよりも気持ちを込めて花と向き合うことで、その花の美しさを引き出せるような気がします。 今回はまさしく歓迎という感じですね。

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