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第十五話

第十五話


9月になり久しぶりに京都の北、美山へ出かけてみました。

その日は風も涼しく、秋の訪れを感じさせてくれました。秋という季節は、野山の風景を見ていると私にはとても長く感じられます。ほかの季節に比べ、秋の中で草木達が変化していくからでしょうか。

京の北山ではもうすすきの穂が上がり風になびいています。木の葉はまだ緑ですが、秋が深まると紅葉がちらほら始まり、そして木々が実をつけ、やがて葉も落ちてゆき・・・すすきも立ち枯れしていきます。

少し寂しく感じられる季節ですが、熟年期の大人のような秋が私は好きです。どの草木をとっても味わい深く、春に新芽をつけた植物達が、時が経ち風情のある表情を見せてくれます。

「花に学ぶ」という言葉が好きな私は、いつの頃からか秋になるたびに、美しい大人の生き方をそこから学びたいと思うようになりました。

自然に老いていく姿の美しさを思うと、若作りにおしゃれする自分を少し恥ずかしく思います。また、その草木が厳しい冬に向かい力強く生きる様に、まだまだ修行をしなくてはと勇気付けられたりします。


まさに花(自然)に、生き方の哲学を学ぶということですね。

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